私が写真家を目指すようになったのは、2011年に起きた東日本大震災がきっかけでした。
復興に向けた仕事に関わる中で、自分自身の無力さ、何もできない悔しさを日々痛感していました。
「瓦礫」と一纏めにされてしまうものは、明日使う予定だった日用品だったり、積み上げてきた大切な思い出の数々。
それらを片付けていく作業は、とても苦しく、辛いものでした。
そんなある日、瓦礫の中から1つのアルバムを見つけました。
そこには、何気ない日常を撮り収めた素敵な写真が。
その写真を眺めた瞬間、幸せを創り出すお手伝いをしたいという思いがこみ上げました。
誰かの笑顔を一枚の写真として残すことで、20年、30年経って見返したとき、
「こんな思い出もあったな」とまた同じ笑顔になっていただきたい。
幸せの輪を広げるため、カメラを片手に様々なお客様の一瞬を思い出として切り取っています。